Snake XX
SnakeXXはスラローム世界選手権2015にて優勝
我々はスラローム用Snakeキャノピーの最高の最新バージョンを発表できる事を誇りに思います。
これは厳しいパイロットの要求にこたえる翼です。
高速スラローム コースにおいて、最高の敏捷性を可能にした最高のパフォーマンスを発揮します。
それは正にチャンピオンの翼です。
我々は最高の願望によって私たちのリフレックスウイングパラグライダーで知られている、
伝説的な安定性を維持するために全力を尽くしました。
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15
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16
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18
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20
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22
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28Duo
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Approval
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DGAC pending
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DGAC pending
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DGAC pending
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DGAC pending
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DGAC pending
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DGAC pending
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Number of cellsl
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60
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60
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60
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60
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60
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60
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Wing area flat [m2]
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15.00
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16.00
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18.00
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20.00
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22.00
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28.00
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Wing area projected [m2]
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12.94
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13.81
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15.53
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17.26
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18.98
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24.16
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Wingspan flat [m]
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9.40
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9.71
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10.30
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10.86
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11.39
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12.85
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Wingspan projected [m]
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7.62
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7.86
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8.34
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8.79
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9.22
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10.41
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Aspect ratio flat
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5.90
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Aspect ratio projected
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4.48
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Sink rate [m/s]
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min = 1.3 +/- 0.2
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Speed [km/h]
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min = 30 ; trim = 46-60 ; max = 75 +/- 5
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Lines + risers length [m]]
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5.64
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5.83
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6.18
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6.52
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6.83
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7.71
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Total lines length [m]
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251.41
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260
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276.43
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291.96
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306.74
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347.43
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Take-off weight [kg]
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90-135
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95-145
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110-150
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120-160
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130-170
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160-200
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Canopy weight [kg]
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4.4
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4.6
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5.0
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5.3
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6.8
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進化したXX
SNAKEはすでに第一回スラローム世界選手権を獲得しているが、Snake XXはさらなる進化を遂げてしまったようだ。
シャークノーズとハーフバテンが入ってリーディングエッジを固めている。小さなエアインテークに最初は驚かされる
が、無風でのライズアップはスネーク以上にクイックになり、コントロール性もクイックになった。
特に高速飛行への加速感はスネークを超える物がある。
また、広い範囲のアタックアングルで硬いリーディングエッジを実現していて、高速飛行での燃費を向上している。
PAシステム
ライザーは4本ライザーでPAシステム付、PAとはパワーアタックシステムでアクセルとトリム最大速度範囲までを瞬
時に可変できるシステムだ。
つまり最低速度から最大速度までをアクセルシステムだけでコントロール可能とする加速システムだ。
これはリフレックスウイングの自立安定性を最大限に利用した重心位置移動装置と訳した方が良いかもしれない。リ
フレックスしかできない離れ業だ。
高速飛行時は揚力中心を前方へシフトして、さらにピッチ安定を強くしている。
結果的にSnakeXXはつぶれに対する抵抗力が強くなり、ハイアスペクト比での性能が向上している。
低速飛行時のトリム位置では、リフレックスを低減して離陸時の揚力をサポートしている。
試乗記 Snake XX 15
投影面積は12.94uしかない、ほとんど小さめのハンググライダーと言う感じだ。
当然、本気で走らないと離陸できない、
最低速度が30km/hなので無風だったら普通のパラの倍くらい走ることになった。
エンジンはMINIPLANE ABM XLなので80ccの推力では、無風時は旅客機のように滑走路を走ることになった。
危なく滑走路の端の草むらに刺さりそうになりながら、加速してブレークコードを引き離陸した。
しかし、飛んだらすごかった。
低速トリムで42km/h 最大速度は65km/hまだアクセルはマックスまで使えていなかったが。
スペック表の数字は正確だった。
さらに、サーマルコンデションなのに、最大速度を維持して飛行できる安定性がある。
リフレックスの信頼性はさらに進化している。
ほとんどのサーマルコンデションでクロスカントリー飛行時に最大速度を使えるので、
1時間も飛ぶと30kmくらいのアウトアンドリターンはいつでもできる。
よっぽどの強風にならなければ、帰りの心配は無用になってしまった。
100k飛ぶなら1時間半でおつりがもらえそうだ。
低速飛行でサーマルソアリングをしてみる。
コントロールラインは2Dシステムで2系統に分かれている。
メインのブレークコードを中心に引いてフラップ効果でソアリングする。
驚いた事に12.94uしか無いのに、滑空比が良い。
特に上昇風に入ると意外と低速が効いている、
つまりフラップを下げてリジットウイングのハングがソアリングするのと同じ感覚なのだ。
そう言えば、種子島で私のエンジンが他の人の車に積んだために、エリアに私だけ来てしまった日があった。
そこは練習場のような高さ30mくらいのリッジがあって、ちょうど良さそうな海風が入っていた。
ためしにSnake XX 15をライズアップしてみたら、
意外と浮が良かったのでそのままリッジソアリングしてみた日があった。
速度は速かったがとても気持ちの良いソアリングができた、丁度ハンググライダーでソアリングしている感覚で、
追い風でリッジを攻めるのがとても楽しかった。
そして、その日はDUDEKのUniversal 25.5もリッジソアリングを楽しでいた、
Universalは山でのソアリングにも使えるグライダーなので、浮は良いが、ほとんど同じ高度で飛行できたので、
やはり上昇風を使えればSnake XXも良いソアラーとしても使えそうだった。
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次にPAシステムを稼働してみる、
すでにSnakeで使っているシステムなのでだいぶ慣れたつもりだったが、
Snake XXになったら加速性が向上しているので、低い高度ではかなり慣れてから使用しないと
加速時に驚かされる。
アクセルを踏むとバリオメーターの沈下警告音が頻繁に鳴るのには、最初はちょっとヒビる。
その速度を利用して、ウイングオーバでパイロンを回るのがスラロールなのだが、
簡単に90度バンクまで行ってしまう。
ぼやっとしてると90度以上いってしまうので、特に低高度ではエキスパートになってから行う必要がある。
敏感なグライダーに仕上がったので、パイロットの指先でコントロールできてしまう。
まあパイロットしだいでスラロームを楽しんだり、
クロスカントリーに使ったりと使用範囲はまた広がってしまった感じのグライダーだ。
着陸方法
最近は飛行機の着陸のように、滑走して接地するようにしている。
小さいグライダーは低速で着陸進入すると、失速が怖いので少々速度を付けてから着陸進入することにしている。
地面と平行に飛んで、足でスケートしながら停止すると安全に接地できるし、
速度を殺しすぎないでランディングするので、キャノピーの接地コントロールまでできる。
このテクニックは飛行機を壊さないで着陸する方法として、
昔から使われてきた方法なのでパラモーターもこの方法を練習するべきだと思う。
細かいテクニックはJPMAの教本に載っている。
最後に
DUDEK社のグライダーはポーランドで一貫生産しています、
生産管理が行き届いているので生産ミスがほとんど無い。
2年前に工場を見学に行ったら200人の社員が日本の工場のような生産体制で働いていて、
出荷チェックもグライダーを全てエアーを入れて投影チェックしているのには、
日本人に近い勤勉さを感じた。
そして社長のDUDEK氏も現役のコンペティターなので設計からテストパイロットまでできる、
これが原動力なのだと感じたDUDEK社だった事を思い出す。
World Slalom Championship2015
FAIスラローム世界選手権2015 DUDEKグライダーが上位独占
PF1:
1. Jeremy Penone フランス (Dudek Snake XX)
2. Piotr Ficek ポーランド (Dudek Snake XX)
3. Marcin Bernat ポーランド (Dudek Snake XX)
PL1:
1. Wojciech Bogda ポーランド (Dudek Snake XX)
2. Ramon Morillas Salmeron スペイン (Niviuk)
3. Piotr Gelo ポーランド (Dudek Snake XX)
PL2:
1. Kiry Ekimov/Ekaterina Kalinina ロシア (Dudek Hadron Cabrio)
2. Tomasz Krotecki/Ewelina Krotecka ポーランド (Dudek Hadron Cabrio)
3. Daniel Walkowiak/Olga Karwalska ポーランド (Dudek Hadron Cabrio)
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